ゆるし
因子

許されるような気がしていたのは
僕たちだけだった
足音の聞こえるものと
聞こえなかったものがいて
僕たちはたぶん後者だった


足音が聞こえるだろうか君には
夜のうえを歩き
昼の風を埃に乗って飛んでくる
もはや僕たちは許されない
聞いて見て知ることができただろうか君には


自由詩 ゆるし Copyright 因子 2012-03-25 23:28:40
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