いのち
因子

わたしの手にとてもよくなじんだキーボードで、
いのち、と打って、
変換で、命、と出ないから、
めい、と打って、変換する、
いのちはどこへ、行ったのだろう。

いのち、と打つと、
胃の血、と出るので、
どうしても、そこで区切れてしまうので、
いのちはどこへ行ったのだろうと、

わたしのフィールドから抜け落ちて、
どこへ行ってしまったのだろうと、
水をのむ。
午前二じ。


自由詩 いのち Copyright 因子 2011-09-10 02:27:19
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