崖の境界線
藤鈴呼


崖っぷちって言葉を
良く聞くけれど

何処から効くかってのが 
問題なのかも知れないね

何を以って 崖とするかも 
拘って 来るんだものね

お肌の曲がり角 
人生の折り返し地点
色々と諸説は 有りましょうが

枠を 大きく 設定すると
ワクワク感も 
湧いて来ちゃったりして

例えば 大人と 子供
この定義ならば アタシ達は 

子供丘から 大人島への 境界線を
とうに 越えてしまって いるのよね

崖を 身近に 感じたり
いずれ来ると 怯えるのが 嫌だから
最近は そう思うことに している

越えた後の 崖から
清流までの 途を

嗚呼 どうやって 下ろうかって
ボートや オールを 探したり

おっと その前に 
岩場に生える 枝はないか
今度こそ 掴んじゃる とか

華が有ったら 
心に 焼き付けてやる とか

楽しみながら 
ゆるりと 見下ろせば

崖も 案外と
可愛らしい 存在なのかも 知れないから

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自由詩 崖の境界線 Copyright 藤鈴呼 2012-03-20 14:32:51
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