――宇宙売春要素、エピキュリアン
青灰色の髪を咬む黒髪の青年
座標に跨がって卑しく腰を揺らし
衣服のように人をまとって
名前を上書きする 季節
コンソールに散らばった
虹の粉はいつか星座を壊す
過去に犯され未来を口に含み
、笑み
蔑み

だいた
ん
だか
抱かれ
た
んだか

淫蕩――
貪婪――

(みんなにきこえるように悪口いってる)

骨を一本、一本と
抜きながら歩いて武装
しても匂いは――
溺ッ

万華鏡から睫毛
膣の中に歯
ピストルの形した指から精液
宇宙でセックス

(不器用なきみを純粋に叱る)

きみの標本を毎日集めてる
けど拾う度いつも違う色してる
飽きないよ、でも飽きた
だから私のフレームの中で長生きしてね――

登録すれば選出される
人肌に温まった私の名前
島国の血生臭い彼の名前

改竄した記憶は鋭さを増して
おまえ＝理性 凍んだら私も

見台に乗せた愛をぱらぱら、
空中分解を視線で杭打ちにする
そうやって宇宙を見ているだけ。

知識を知識とも知らず　からだの隅々に行き渡らせる
蒸発しても気づかないし　痛みになっても幻想で
干渉という字を引っ掻いたら　きみの泣き顔みたいになった
犬歯を見せて自分の唇を噛んでた

背筋を伸ばして腰を振る
価値観で育てられた
抱き方を洗脳された
愛してると言うなら死んでしまう
昔の名前を呼ぶ声にだまされたふりをした
星虹はいつまで経っても見えない
よどみなく安閑　　宇宙