砂に水
藤鈴呼

砂に水 大切なもの 見落とさぬ

手から サラサラと 零れていく 
大切な 存在

比喩として 砂を連想することも 
多いけれど

今日 池掃除をして 
泥を 掬い上げた 瞬間を
思い 出したんだ

乾いた 砂ならば 
掌から 落ちて しまうけれど

水を 含ませて 泥に しちゃえば
掌以上に 持って行くこと 出来るのかもって。

曲水の最後に 
落ち葉が沢山 溜まって居てね

雨粒を避ける為の 合羽からは
水滴の落ちる 小気味良い音 
流れてる

ぱちん ぱちん と
何かが 途切れそうな音だって思えば
哀しくなるから

雨と 一緒に 踊れるようにって
遊び心 いっぱいの瞳で
見詰めるんだね

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自由詩 砂に水 Copyright 藤鈴呼 2012-03-08 00:53:21
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