sekai-ken
めー

sekai-kan
おっさんの射精みたいに
希釈された
sekai-ken
ワイシャツの首絞める、
感触
世の中はきれいごとだ、っていう了解に
意味もわからず袖を通す
うなずかれたいわけではないが
うなずかれないわけにはいかない
においすらしない

読まれない日記帳に、
読まれない文字で、
読まれない詩情が、
筆記される
まだはじまらない呼吸を、
しようとして
間違って鳴った、口笛のような
愛、もまだ読まれない
世界-権
隣人の隣に腰を下ろして
開く文庫本を、
手遊びに読み続ける、
読み続ける、
に、
窒息しそうな
電車が今日も行く





自由詩 sekai-ken Copyright めー 2012-03-07 22:08:35
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