ねえ、ご主人様
ゆず

赤い首輪つけて
飼ってほしい

あなたの飼い猫になれたらよかったのに

餌をくれなきゃ死んじゃうよ
他の誰でもない
あなたがくれなきゃ
生きていけないの

こういう考えを
あなたは好かない
ミスターチルドレンが好きなあなた
私はちっとも
歌詞の意味がわからないけど
あなたが共感するから
それでいいんだとおもう
そんなあなたが嫌いで、好きなんだから

冗談はよして
わかっていても本気にしてしまうから
そのたびに泣いて
馬鹿みたい
ほんとに、飼ってくれないくせに
死んでくれないくせに

「私が明日死んだらどうする?」
「死のうかと思う。でもやっぱりなんちゃらかんちゃら、
一緒には死ねない。ごめん。」

そんな程度のものなら!
要らないのに
要らないのに
離れられない
これからもずっとくるしいって、
私とあなたの違いに
気付いちゃったのに
離れられない
離れられるわけない

頭を撫でて
顎を撫でて
抱きしめてくれる人なんて
他にいないもの
こんなに私に優しくしてくれる人
知らない
いても知らない

すき
すき
すき
きらい
すき
しんでくれないくせに
すき

でも
死んじゃうあなたならきっと
好きにならなかった


だから私は毎日泣くのでしょう
懲りもせず
あなたの意味がわからないという顔が
より涙を誘う
わからないんだよね
わかってるよ
だから泣いているのよ
そんなあなたが好きだから私は泣くの


自由詩 ねえ、ご主人様 Copyright ゆず 2012-02-26 21:37:56
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