可能性の窓
komasen333

どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風に生きていこうよ


どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風にずっと言い続けられるように生きていこうよ



切なさに震える夜
もどかしさに震える夜
愛しさに震える夜
ふがいなさに震える夜
寂しさに震える夜
悔しさに震える夜
虚しさに震える夜     そんなすべてが、一気に押し寄せてしまう夜もあるだろう




幾度となく泣き腫らす夜はこれからも尽きることはないだろう
なぜなら それがこの道の摂理なのだろうから
なぜなら それが僕らを証明する唯一なのだろうから



誰しも悩んでいる    話せずに 聴いてもらえずに  
誰しももがいている   話さずに 聴かさずに        
そんな夜が今夜も    それぞれの窓を通じて重なっているんだろう


僕ら器用でありながらそれ以上に 素直不器用さ     誰しも、想う以上に
僕ら器用でありながらそれ以上に 表明不器用さ     誰しも、想う以上に



どこまでも行こう
お前の窓にも  この羅列の一行が、一言が 少しでも滲んでいくように


どこまでも行こう
誰かの窓にも  こうした営みの何かが滲み、その現実を包み込んでいくように


どこまでも行こう
可能性の光を灯そう お前の窓にも   ネオンや赤色灯とは違う自然的なゆらめきを


どこまでも行こう
可能性の光を灯そう 誰かの窓にも   ネオンや赤色灯とは違う自然的な温もりを



疲れた心象
疲れた身体
乗せて帰る都心の快速の窓
映っては流れゆく数え切れない光の窓

静かに確かに感じる
灯る一つ一つの窓からこぼれている光   それは、紛れもなくそれぞれの人生
灯る一つ一つの窓からこぼれている光   それは、紛れもなくそれぞれの可能性

快速の窓は今夜も静かに包み込む
ここから眺めてみれば どれも同じような大きさと色


 
光の向こう
僕ら旅立っている  それぞれの鼓動に耳をすませながら   
いつまでもどこまでも どこまでもいつまでも



誰しも悩んでいく   片付けられぬまま継続的に抱え込みながら
誰しももがいていく  片付けきれぬまま継続的に抱え込んだまま      
そんな夜が今夜も   それぞれの窓を通じて連なっているんだろう



どこまでも行こう
お前の窓にも   お前の可能性の光が灯るように


どこまでも行こう
誰かの窓にも   誰かの可能性の光が灯るように


どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風に生きて魅せようよ


どこまでも行こう
できることならいつまでも  そんな風にそっと零し続けられるように生きてみようよ
      
そんな夜が 
それぞれの窓を それぞれの光を   深めていくのだから


自由詩 可能性の窓 Copyright komasen333 2012-01-17 09:55:20
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