占い(連想による)
野中奈都

前に倣って
ころんだらおわり
鬼がさしだした飴だま
三角はとどまり
はじまらない川の舌根
視座の痛点をかみ
まばたきした脳をころす
薄く張ったハム
お前には娯楽をやる
アルゴルを回遊する方法で
ひらいたらとじてゆく
手相をください、とおんな
広告裏のいりぐち
はじめましてなっとう
調整を祀って
研いだだけの米にやどった
ねじられるのがよい
千鳥格子にする?
留守番電話の夜
腸をみじかくして
ラテン語をわすれろ
雪どけの眉間や
花柄の頬骨から
零れる
少しずつ正確な動物たち
ほんとうは
ポートフォリオ、
神経から嘘を盗む
鳩は金平糖の音を避け
散らかした電圧
きこえない海を匂う
drama
凍えたはずの陸に流れる夢
あそんでよ1人で
あらかじめ、を術祖とする
以前には
分かるはずがない為
とうとい毒殺
遠くにまどろむ仔牛
逆さにするのよ、
祖父のお面をして笑ったら
伸びすぎた茎を
はんぶんだけ切る





自由詩 占い(連想による) Copyright 野中奈都 2012-01-09 09:57:02
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