狂おしさ
小川麻由美

仰ぎ見れば
高層雲たなびく
秋空の明瞭さ

眼球の洪水
いつ止まるとも知れない
思い出が狂おしい

心に空虚が宿り
空虚にすべてを占拠され
残るは占拠という

行為のみ


自由詩 狂おしさ Copyright 小川麻由美 2011-11-23 06:16:40
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