つなひき
佐藤真夏


わたしらは雨の日には傘をさせばよかったんやと思う
のらりくらり運ばれよるうちに
ぜんぶの角がとれた小石みたいに
下流で山積みになってしもうたね
流れ星が流れたあとで願いごとするように
時間を追いかけながら
このまま地球の裏側まで流れていくんかな
光りつつ去るもんについていってしまうんかな

机上の地球儀がまわり始めて
それにつられて地球がまわる



自由詩 つなひき Copyright 佐藤真夏 2011-11-13 17:25:05
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