螺
大祐
母、母と刻む声が鳴く
笑い飛ばした正義感
身体に穴を開けソフトクリームのバニラを注ぐ
そいつは思ったより甘く蟻が這うように舌が這う
毀れた白濁に紅が混じる 毀れた紅に白濁が混ざっている
影が侵食を進めて足元には射精後の不快感が転がっている
この感じが混ざっても浮かぶ世界は憂鬱を通り越す睡魔だけ
邪魔だ。邪魔だ。
頭の中から少しずつ毀れる痛いという感覚がいつの間にか感情に変わっている
邪魔だ。
邪魔だ。邪魔だ。
影が進み処女の鮮血を描く、足すように雄の欲も墜落している
道標が信号に伝えたのは不道徳という理屈
さよならは誰かが言っていた「笑顔」で、、、と。
創作 ¬Knot¬
自由詩
螺
Copyright
大祐
2011-09-26 17:56:22