おりがみのくに
umineko
私たちは
おりがみのくに
二次元を
小さくたたんで
つるになって
おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば
祈りを宿した
強い記号だ
メレンゲを
淡く
すくって
空気を
食べているんだよ、と
いたずらっぽく
あなたが笑う
ああ
そうだね
役にも立たない
何かを 含んで
私たちは生きていく
おりがみの
何かを
包み込むように
それが
あの日の記憶なら
窓辺で
揺れるあじさいも
また
どこかで逢えるよね
おりがみのくに
二次元の
地図に
小さな印を付けて
自由詩
おりがみのくに
Copyright
umineko
2011-06-06 23:12:36