雨の広場
朧月

こんなに雨がふっても
それでも空は知らん顔なんだ
雨のすきまをぬって
空へのぼってやりたい

つきぬけた空は
がらんどうの広場なんだろう
だあれもいないかわりに
なんにも響くことはないのだろう

きっと私は
そこから下をのぞきこむに違いない
そんなに広くて
そんなにからっと晴れた空なのに

一面に濡れた
大地が気になるに違いない



自由詩 雨の広場 Copyright 朧月 2011-05-29 22:31:13
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