無関心ブルー
榊 慧



「もう、電車に乗れない。かもしれない。」
「どうしよう」

吊皮
を、
握って、下見たら、青色の液体で埋まってたんだ。
ブルーシートみたく青色で
ブルーシートよりずっとなめらかでとろとろしていて
表面、
靴の下、


「おれのあしもとだけじゃ無かったからニュースにでもなるかと思ってたんだけど」
「みんな青色のことには」
「よくわからない青色をみんな踏んで」
「踏みにじって」
「平気で、」
「異常の上に手荷物を置くんだ。」
「それがこわい。」
無関心というやつだと思いました
無関心は得体のしれないものにも平気なのだと思いました
無関心だから。
無関心とはそういうものだと
思った


「踏まれたり蹴られたりする青色をずっと見ていたよ気になって」
「でもだれも悲鳴を」
「上げないし、青色に対して嫌がったりしなかったな」
「あきらかに異常な青色」
「の」
「床なのに」

「もう電車には乗れないかもしれない。」



自由詩 無関心ブルー Copyright 榊 慧 2011-05-11 14:55:46
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