眠り猫の行方
茅野ゆき

陽射しに微睡む君
まるで猫の様だとからかうと
小さな猫のぬいぐるみを僕に押し付けた

最近お気に入りのそれは
先日僕が気まぐれにあげたもの

眠り猫はいつも気持ちが良さそうで
日に日に君はそれに似てくるみたいだ


いつもその猫の様に眠っていればいい
何処へも行かず
僕の腕の中で


独占欲と思いやり
最後に残るのは何方だろう

眠り猫の瞳はけして開かない


君も、そうであれ


自由詩 眠り猫の行方 Copyright 茅野ゆき 2011-04-26 00:21:10
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