てこずりのおもりはのろしのように
藤鈴呼

白鳥は十字が似合うと言う錯覚
一等先の 空を照らす 特攻隊長は
恐れ知らずの 頑固者

雁は どんな形で 飛来するのか
考えたことも なかった

今冬は 随分と 小ちゃい虫ばかりと
遊んでた
白いティッシュ 振りかざして
お前の好きな 文字を 描けと
命令するかのよう

一番重い 掛け布団の 端っこに
トンボみたいに 繋がった虫
塩辛トンボでもないし 細っこいトンボが
昔 いたよね
あんな風に 
産め梅埋めって 三度 唱えたら
何かが ポカリと 出て来そうだった

反射的に 手で蹴散らしてから
ギクリと思う
此れは 殺戮か 否か
田舎の片隅で 考えて居る

流れるのは 空が奏でる 鎮魂歌に非ず
見下ろしたのは 神通川の 穏やかな 流れ

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あなたが左と言えば
箸を持つのも
陽が昇るのも
右に非ず

蓋し 名言の隙間に
北風が 迷い込み
風邪を引く

はっくしょい! 
威勢良く響く 掛け声は
櫓(ヤグラ)の上の
男子達に 伝染し

電線の上の 鴉も
ヨイショと 曲芸
小馬鹿にする 鳴き声にも
丁度 飽きた 処だったと

逆立ちしたり
アカンベェを したり

はないちもんめの 掛け声は
はーなこちゃんが 欲しい
相談しよう そうしよう
アッカンベーだよと
君は 譲らない

僕には そんな 記憶がなくて
チロチロと舌を出すのは
意地悪の合図だと
相場は決まって居るのだから

舌の根が 乾かぬ内に
唇に リップを塗って
要らぬ言葉を 吐かない様に
縫い糸 垂らして おやすみなさい

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星の見える街
月や緑や光の丘

沢山の躊躇いの後に
美しさに包まれるなら

甘んじて 受け入れよう
苦しみも 哀しみも
器に入れて 転がして

飽和状態スープを
煮詰めたところで
コクリ 飲み込めば

どんな病だって
治ってしまうに 違いないのだ

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冷凍食品が出来たのは
冷蔵庫に 
冷凍庫が 
搭載されたからなのでしょう

お弁当を
簡単に 作れるようになって
手抜きだって
おちゃのこさいさいで

卓袱台(ちゃぶだい)を
引っくり返す
厳格な親父の姿の代わりに

肝っ玉母ちゃんの
尻に敷かれた
平成の色男達が 問うのです

冷凍パンを
解凍したいのですが
電子レンジじゃ ダメですか?

昔ながらの トースターが
我が家には ないのです

どっちにしろ
温かくなりゃあ 
良いんでしょう?

ちょっとくらい 不味いのは
一度 凍ってんだから
仕方あるめぇ と

努力することも 忘れて

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皮と合皮と合成と豪勢と強情と薄情に
ゆっくりと包まれて
蛇皮の財布を
ゆっくりと 開ければ
錆びたコインが 落ちてくる
名前は チャリン

チャリンコに乗った少年が
キコキコと上がる坂道を
タイヤを唸らせて
四角い箱が 逆走する

山登りは 
簡単なように 思えるけど
そうでもない
下る方が ツライことは
やってみれば 解るだろう

非情な お日様は
山際に 隠れ
気苦労も 耐えぬけれども
踏み締める 足元ばかりは
妙に 軽い

スニーカーの紐も
ジーンズのゴムも
唇の端も
思い切り 緩んで居るんだ

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帰り道
もこもこの 君を探した

緑の茎に ひっついていたり
川辺で ひっそり 咲いていたり

部屋の隅で
まるんと いじけてみたり

表札の上で
文字通り 丸まる君は
時に にゃおん と
鳴いたりもする

逆立った毛は 
抵抗の 合図

毛並みが 鴉と 同系色だったら
忌み嫌われて しまうから
ちょっとだけ
オキシドール 噴射して

すっぱい君を
甘酸っぱい愛で
包むんだ

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バイリンガル を もじって
ネコの気持ちが解るグッズが
世間を 賑わせたのは
何時だっけ?

みゃおん みゃお
みゃう みゅう

同じ 鳴き声でも
こんなに 種類が 有るんだよ

母親は 赤ん坊の 泣き声で
求めるものが 解るんでしょう?

今 私の心
しくしくって 湿っているけど
あなたに 伝わる?

柔らかな もふもふ で
温かく 覆ってるから
気付かない?
傷付かない?
傷点けたく-- NAI?

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見えるけれども
感じぬ世界

透明の欠片を
手繰り寄せる

糸も 見えず
意図は 感じず

細かな 霧雨で
全てを 流せる
ような 気がして

淡い 期待に。

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光 零れる 水面は
誰かの 所有物

眺めるだけで
幸せな気分に 抱かれて

ちょっと 寂しさも
半減したかのような 錯覚

鏡に映る 君は 視覚
的を射るけど 死角

当たらぬ心を 何に 描けば
救われるのだろう

疑心暗鬼の 其の先に
行き当たりバッタリの 神様が
微笑んで要る

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ハムとレタスとタマゴが入れば
世にもカラフルな
サンドイッチの 出来上がり

色合い的には 
トマトも入れたい

ツユだくになるのは 御免だ
牛丼とは 訳が違うと 呟いて

歯型 残して 笑み 浮かべ
オレンジジュースで 流しこむ

緑の草に 寝転んで
暁色の 空 眺め

後は 何色 必要ですか
デザートならば チロルチョコ

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先刻 飛び立った鳥が
帰着地点で 迷う朝

河の畔だと
一概には 言えまひ

皮で 包まれた
分厚き 心 癒えまひ

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作り手の姿が見えぬから
ぞんざいに 扱われる野菜

黄変色した部分が
悪しき味だとは 悟られまひ

太陽に 近い 色合いは
我等に 元気を 与えて呉れる

ゆらりと 翳る 斜め陽の様に

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闇の中 揺れる恐怖を 想像し 藤鈴呼

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パリンと弾ける氷の下に渦巻く世界

カチャリとキィを打つことが
どうしても出来なくて
コピペだけを 繰り返す

あなたたちの言葉を
伝言すべく

ノリとカミは揃って居るのに
インクの足りぬような気持ちで

ポカリと開いた穴に
ポツリと呟くコトも出来ず

白い画面を 
ゆっくりと見つめる
余裕も 無かった
けれど

奢りでもイイ
勘違いだってイイ

元気になれる為に
今まで 何度だって してきた行為

コレしかデキナイあたしだったって
思い出させてくれた
言葉たちに ありがとう



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歩き出さねばならない
見つめなければならない

マストじゃなくて
同じ音ならば
帆を立てて飛ぶ ヨットになろう

海が壊れたって
人は崩れない

町の灯りは
きっと 心の隙間に 点る愛には
かなわないのだ

*

mustから
hopeへ代わる予感を

*

祈り続けるしか無かった

何も出来なかった
何もしたくなかった

それでも世界は
回り続けるのだから

歩こう
歩きたい
歩くのだ

ゆっくりでも
つまずきながらでも
見える光を
手繰り寄せるように

藤鈴呼

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連日の仕事、本当にお疲れ様。
今朝は本当、冷え込んだみたいだね。

午前中のテレビでは石油連盟からのコメントで
来週には復旧すると前向きニュースを流してました。

アピオにも
トラック数台が支援物資を届けると
昨日 報道していたし、釜石港も整備されつつあるようで
船も期待、いずれは仙台空港で空も期待したいね。

朝チラ見したバス情報では
盛岡-東京と出てた気がするけど…。

新幹線は旦那の話によると 
花巻-盛岡の鉄骨か何かが出てるようで
復旧にだいぶ時間がかかりそうでは、とのこと。

以下、今朝の体験談。
ちょっとアホな話を書きます。

バラエティー番組も流れ出して賛否両論だけど
気晴らしも必要だという声を信じて送信するよ。

今朝 旦那を送り 所用を済ませ 
一時間くらいで帰宅したら
アパートの扉が写真の状態になっていてね。

何で ドアの皮がイナバウア〜してんのか
分からなかったけど
一瞬 フリーズしちゃってさ。

誰かの嫌がらせ? 
ナイフかカッターで切り裂かれて? 

不審者? 恨み? とか 
頭グルグルしながら

びっくらこいて
思わず仕事中の旦那に
携帯メルってしまっただよ。

「管理人さんに言って 警察呼ぶ!」とか
前のめってさ。

慌てる私と一緒に扉を見た
管理人さんの話によると
今までも大きさの違いはあれど
剥がれる部屋が有ったそうな。

ドアの皮(笑)と
ドア本体の間に

空気が入り込むと
何かの拍子でこんな状態になるんだそう。

安心して、旦那のパソコンに
無事でした、とメールした後で 

ピンポンが鳴り 
管理人さんが来た。 

とりあえずはがせるだけ 
全部 はがしてくれたよう。

まだ見てないけど。

(寒いから 中に入って、と押し込まれた(笑)
良い人だ…)

修理を問い合わせてくれたらしいが、
今週は寒いけん来週になるらしい(笑)

そんなの良いんです。どうせ引っ越すし
(本音)

いやいや、ほでなくて、
作業員の人も大変ですから
(遅ればせながら、建前)

と、思いやりを見せてみる
(謎)

でもさ、こんなん見たら フリーズしね??
〜( ̄▽ ̄〜)(〜 ̄▽ ̄)〜

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カタカタ 風の声と一緒に
ガタガタ 震える 夜が有る

寄り添う瞳と 温もりを
今日は 思い切り 信じよう

あなたの 無事も

あなたの 検索能力には 完敗
だけど 負けない
きっと あなたは 負けないと
信じている

完敗の代わりに
世界一の 乾杯を

*

花は 勇気と 元気を くれる
三日くらい 経ったろうか

日にちの感覚が 狂い出してから
気持ちの速度が 上がり出してから

あなたに 命の水を 注ぐこと
忘れかけてしまって
本当に ごめんねと 声を 掛ける

届くか 届かないか
不安なんじゃない
きっと 届くって 信じながら
ゆっくりと 茎を 撫でる

やわらかい指で 洗ってから
冷たい水を 満たした

これで 明日も 
きっと きっと
綺麗な花びら 見せて くれるね

*

見えない恐怖よりも
見えないけれど
見えるものを 信じたい

糸を 手繰り寄せたら
何よりも強い 力となる

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

検索すればする程 
嫌な情報は絶えませんので

耐えられなければ
見なければ良い

いや そういう訳にも
行くまい

などと 色々なことを
考えたりしてね。

何事も 初めてのことは 
道先案内人も手探りなのは
仕方無いことだ、と

決して焦らず 
ドーンと構える

これも
言うと やるとでは 
大きな違いが 有りますね。

焦っても 笑っても 
同じ時間なら… 理論を

常に心に住まわせたい気分で
一杯です。

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* 赤蕾 開き笑える 春を待ち 藤鈴呼

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なぜ 日々 同じことを言っているのに
いつまでも物資が届かないのか 謎です。

なぜ 物資は届いたのに
ガソリンがないのか

運ぶ順番を 考えて くれなかったのか。

沿岸出身の友人との会話です。
感謝もあるが 段取りの悪さには
皆 本当に腹を立てている

生の声を 何の為に伝えているのか
映像で流すだけで情報は止まってしまうのか

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たけのこが 出てきましたね。
国産のふきも。

ぜんまいも。
煮込むと日持ちがします。
今すぐに もって行きたい気分です。

暖かいところで 
あたたかいものが食べれることは
本当にしあわせ。

さっき 貨物で燃料が輸送されると
ニュースでちらりと見ました

早く ガソリンが 灯油が 行き届かないと
大変なことになります

折角 たどり着いた 食料を 
むだにせずに
一刻も早く 届けて欲しい。

毎回 同じことを言う アナウンサー
最後に 何が必要かと問うけれど

必要物資を告げた人にむかって
励ましの言葉を伝えるだけで

その声は 実際に 
届いていないのでしょうか

どうして 毎日 おなじものを
必要だ
といい続けているのに
届かないのでしょうか

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梅は綺麗でした。

寒くて白い雪が降る場所に
あのピンク色の花が咲いていたなら

少しは心も温かくなるのだろうかと
思うばかりです。

少しずつ 物資は届き始めていると
映像は伝えていますが
ぜんぜん 足りていないようで

なぜ 日々 報道しているのに
同じせりふを 
一週間 言い続けなければならないのか

現場のアナウンサーも 
ため息ものでしょう。

こうして 避難者名簿が
一覧になっている

地元の自治体が
一覧にしている

応援メッセージなど 集めるのは
すばらしいことです

誰が それを一覧にして
何処に 報告して いるのでしょう

報告して いないのでしょうか

場所と必要なものの一覧を
公開する

もしくは 巨大サイトで
皆の情報を一度に公開する

そんなこと
今の技術だったら
すぐに出来るでしょうに

ヘリコプターから降ろすには
許可がないから無理

許可は誰が出すのか
すぐに出すべきではないのか

危険だという理由もあるでしょうが
校庭に
建物の上に
大きく エスオーエスが あるのに

何度 同じ映像を 写したところで
現地ではない私たちに届くだけでは
避難場所へ 何も 届かないのに

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

自分の気持ちの赴くままに行動するのが
正解な場合もありますね。

分析結果が違ってくる場合には

最後に信じるのは
直感なのかも知れないな…。

動くのは簡単じゃないですよね。

ちょっと隣に移動するのでも 
こんなに梃子摺っているのに、

あ、てこずって、って
手古摺って、こうも書くのか…。

いや、予定が立ってないだけなんですが。

ちゃんと辞令が下りてないので
凄いバタバタ鳥になる予定です。

話がズレました。

深刻に考えすぎると
実質的なものより先に
精神的に追い詰められますので

考えすぎず、良く考える、
これ、私が良く見ているブログで
言われる言葉で
好きな考え方です。

結局 考えてるんですけどね(笑)

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 てこずりのおもりはのろしのように Copyright 藤鈴呼 2011-04-16 02:24:29
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