ANTI競争社会
月山一天


もう競争するのはいやだ。
はっきりいってコンテストなんて根本的に意地悪すぎる。
ダレか一番だとか、なんでわざわざ知らなきゃいけないんだ。
良い経験でした。なんてたてまえはもう言いたくない。
ベストを尽くす事と参加する事に意義があるのです。
なんてきれいごとはもういい。
競争する度に嫌いな人が増えて(自分を含めて)、
勝っても、負けても嫌いな人はどんどん
地球上を埋め尽くして、
このコンテストのおかげで世界は
はっきり言ってもの凄く住みにくい所になった。
本当に皆が殺し合うような世の中になってしまった。
だから競争なんてもういやだ。
まだまだだね、とか才能ないよとか
もっと努力しろとか、解ってるからそれ以上言ってくれるな。
「他人をさばくな。」
「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」
の教えは一体何処にいったんだ。

こんな意地悪な競争に愛があるなんて思えない。
負けた人は、自分が好きになれなくて辛いだけじゃないか。
勝ったってまた負ける恐怖に追い立てられて辛いじゃないか。
負けたからかわいそうなのか?自分がかわいそうだなんて人に言われて初めて
気付くもんなんだよ。だから負けた=かわいそうではあんまりなんだ。
生きると言う事すらとても辛いこの世で、
自分で自分をを励まして生きなきゃ行けないこの世で、
ただ生きてるだけで奇跡だと思うんだ。
それでじゅうぶんじゃあないか。
愛や思いやりが全然足りない生活の中、
競争やコンテストなんて意地悪な物は
この世で要らない物トップ10に入れておこう。
そのリストは又今度、
猛烈にはち切れそうになったら出す。




自由詩 ANTI競争社会 Copyright 月山一天 2004-11-04 04:10:46
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