【批評祭参加作品】レビューを書かない7つの理由
露崎
こんにちは。詩のレビューをやっている者です。
これまでにいくつかレビューを書いてきました。それを見た人が「こんな
のでいいならおれも書けるぜ」と思い、にわかにレビューが盛り上がる!
というようなことは一切なかった。無念。今回の批評祭はツユサキチルド
レンたちが独占するはずだったのに。そして、それを温かい目でながめる
わたし。みたいな格好いい絵を妄想してた。恥ずかしすぎる。
なぜみんなレビューを書かないのか。いくつかありえそうな答えを考えま
した。それを発表することで、批評祭に参加しようとおもう。お手軽。
1.レビューの絶対数が少ない
数がすくないから心細い感はある。何を隠そうわたしもはじめてレビュー
をここへ投稿するとき、おっかなびっくりでした。詩のえらい人たちが意
味不明な言葉で抗議してくる夢にうなされました。せめて、ぼくが毎日の
ようにアップしていたら。みんなそんな夢をみなくてすむかもしれなかっ
た。無念。
2.言っている内容が陳腐、つまらない、的外れじゃないかという不安
詩のえらい人たちが影でくすくす笑いながらぼくのレビューを見てる。そ
んな夢でうなされた夜もありました。この不安へのアンサーとして言える
のは「誰もおまえのこと興味ない」ということです。笑われもしないわた
しを笑ってくれ。あと、レビューは普通が一番だとおもう。自分らしさが
大切。
3.ジャンルや用語が定まっていないため、書きにくい
「ポエム」と「詩」ですら若干意味合いが違うややこしさがある上に、ジ
ャンルも細かく分かれてないからひじょうに面倒。その気持ち、とっても
よくわかる。詩のえらい人たちはとりあえずこっちを先に整備してほしい
。そしてウィキペディアなんかにのせてください(土下座)。面倒さで言
うと長く書かなくてはという先入観もある。短いぐらいがちょうど良い。
4.作者本人の目に触れる可能性が高い
作者の目というプレッシャーに負ける。ありそうな仮説である。このプレ
ッシャーに打ち勝ったわたしから言わせると「読者様がわざわざレビュー
するのだぞ」という自己暗示をかけることによって克服できます。詩の作
者どもは映画や音楽というジャンルに比べて、他人からの無遠慮な視線に
さらされ慣れていないから、どんどん視てあげよう。上から目線。
5.自分の詩を棚に上げて人の詩について言いにくい
詩を書きつつ、人の詩も読むタイプがほとんどだと思うのでだいたいの人
があてはまるはず。わたしは書かないからその悩みを実感できないけれど
ありそうな仮説。ぼくから言えることはひとつ。開きなおりなさい。
6.あんまり他人の詩に興味がない(時間を割くまでには至らない)
これはだいたいの人に当てはまりそうだ。みんな興味があるふりしている
だけなんでしょう。そうなんでしょう。まあ、自分の作品が一番というの
は自然なことだとおもうので、いいんじゃないですか。わたしも現フォ5
0選を見直しては「良いこと言ってるなあ」とにやにやしています。
7.そもそもレビューに需要がない
レビューが増えるとメリットがたくさんあるぞ。?作品を語り合う楽しさ
が根付く?知らない作品に出会う機会を読者に提供できる?詩環境が活発
になる?レビューから「批評」への流れができる どうです、こんなに良
いことがあるでしょう(必死)
以上、レビューを書かない理由7つでした。こう見ると、けっこう関門が
あって、みんな書かないはずだわ。と思いました。でも、7で触れている
ようにレビューが増えれば絶対に楽しいとおもうので、みんな面倒くさが
らずに書いてみておくれよ。とおもいます。
「批評」や「評論」はともかく、レビュー(感想)は主観に偏ってたって
いいし、内容がダメだってそれが自分の受容したことなら胸張ればいいん
だ。すくなくともぼくは陳腐なこと書いてるかもしれないけど偉そうに生
きてるわけだし、そこにどんな種類でもいいから熱がちょっとでもあれば
それを見てくれる人はいる。
なによりその文章が存在することだけで価値があるとぼくは信じている。
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第5回批評祭参加作品