疲労
一 二

今日、自らの足元で
私は死んだ

心は臥している
体は諦めた

「弱い体には屈強な精神が宿る」
なんてことは
本当に強い人しか云ってはいけないが
それでも私はそう云いたい

 
神は
人が
他人のために生き永らえ
死者を思い出にして
気を引き締めねば
機嫌を損ねる 

しかしそれは無理なのだ
死者を悼む過ちを
自らを殺したい自惚れを
敢えて人は冒すのだ


自由詩 疲労 Copyright 一 二 2011-01-21 18:52:04
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