キャッシュ
番田 

少しも何もない自分を眠らされた夜
夢の暗い街角に人のようなものを見た
街の暗い夜の中で足を引きずった
金目当ての待っている君に散財しては帰ってくる


少し電車は止まりかけていた
そこで思いを働きかけた
私はウォークマンを聴いた
そして何もかもが どうでもいいと思えた


きっと正しいものだろうと 流された
季節の 私の中に 覚えこませる意味を知った
夢に 渦巻く 過去を
また 自分に 流れこませる


また 私は 夢に死のう
憧れではない現実を越えたこの海の果てで
世界の橋から転げ落とされていく
私はベッドの上から転げ落ちる



自由詩 キャッシュ Copyright 番田  2010-12-24 01:25:36
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