早く来い来い、だけど…
藤鈴呼

言葉は同じなのに
言いたいことが
混がらがって しまったり

意図みたいに
簡単じゃあ ないんだ
ティッシュで こよりを編めば
とても楽しい お食事の時間

周りは 大人だらけで
見知らぬ おばちゃんに
恐縮していた 姉妹に
笑顔で こよりの作り方を
教えてくれた

見違えた 食卓
堅苦しい 挨拶は 抜きにして
笑顔で 咀嚼すれば 良いんだ
それだけを 教わった 気がした

言葉は同じなのに
言ってることや 思惑が
真逆だってことに 気付いたり

持ったり撒けたりする内に
巻けてしまったり
負けてしまったり

背中を見せてくれるだけで良い夜とか
言って解らない時の言い訳だとか
やってみせても理解できない瞬間だとか

全てを飲み込んで
ぐしゃぐしゃにしたら
もう一つだけ 言葉を 選ぼうか

もう 一つだけで 良いんじゃないですか
喉元で 組み敷いた台詞が
口笛となって ピュウと 寂しく啼く
すぼめた唇は
お弁当の真ん中で泣く 梅干なのです

周りが皆 白だからと言って
目立ちたいんだろうと 責めないで下さい
だって アタシが いなけりゃあ
真夏の昼まで 持たないんでしょう?
腐っちまうんでしょうって
鎖で 繋がれながら
ほんの小声で 呟いたんです

ピュウピュウ
あの日の呼吸が カンタローと友達に成って
アタシの横を 行き過ぎて生きます

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ようやく昼食にありついた午後の二時
帰り際 晴れかかった空には美しき虹

曇天を覆うみたいに
背景が モノクロな程
カラフルな世界は 映えるもの

鮨ネタみたいだ
米粒の上だから
新鮮さも 増すのだろうか

と 言いながら
新鮮市場で買った
惣菜寿司の味を 思い起こす

蟹の身は 実は余り 好きじゃあない
だなんて言うと 白い目で見られそうだが
白い米粒の上に乗るんだから
問題なかろう

蟹ミソが ちょっと 水っぽかったり
昨夜のお弁当の 水っぽいヒジキを
思い出したり

ミソつけることは 簡単なんだ
間違えた
ケチつけることは 簡単なんだ
異様にも思えることでも
当人にとっちゃあ 満点なんだ

花丸の未来ばかりを 連想してさ
アーチ状の 空の架け橋を
渡り切った 気になってる

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何だか眠れなくって
・・・ 昼寝したからだけど(笑)

朝方まで みゅう編集作業に没頭し
何とか クリスマス発行をしたいなぁと思いながらも

物理的に無理な気も起こしながら
気力だけは起きたままで 
一度 布団に 潜り込む

もう一度 目覚める直前
僕は 怒った みたいなんだ

その時の 台詞
はっきりと 覚えてる

「あなたを選んだのは 間違いじゃなかったけど
 もう少し 痩せた方が いいよ」

嗚呼 ハッキリと、では なかった
言われたコトは
ハッキリ クッキリ 澱みない 事実だけれども
そんな ニュアンスの言葉に
激昂した

「何よ! あたしだって 頑張ってるのに 云々」
直後 旦那の声

「どないしたん  そうだよなぁ 頑張ってるのに…」
即座に 寝言を発したコトに 気付かされる

今 ホントに今 
アタシ 
叫んだ・・・?

「すまんかったのう〜」 を 繰り返す声に
思わず 笑えるような 泣けるような
情けないような 不思議な気持ち

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自由詩 早く来い来い、だけど… Copyright 藤鈴呼 2010-12-22 16:08:32
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