開花
森の猫

長い間
ふくらんだ 開花寸前の
蕾だったあたしは
Nの言霊で

開花した

言霊は身体をまとい
脳の奥まで
浸透して
いった

そして
音・・・

Nの声

声は直に耳から
脳に響く

響いて
響いて

しびれていく
あたし

開花してしまった
あたしは
止められない

真冬だというのに

あたしという
花が

はらはらと
散るまで・・・

止まらない


自由詩 開花 Copyright 森の猫 2010-12-16 23:19:35
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