* 赤き粉
藤鈴呼

乱れたこの月に
祈る事が 有ると するならば

貴方と 永遠に
空を 眺めていたい

ただ それだけ。

それさえも 叶わずに
二人 見上げた 月は

また 遠く

二つの 唇から 零れ出すものは
溜め息

それだけ。

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幼稚なボクは

あの頃の
優しい花畑の中に居るような
世界に
戻りたいと 願っていた

でも それは 叶わない
叶わないからこそ

ジェットコースターから滑り落ちる瞬間のように
ボクは 興奮して

そして
憧れるんだよな・・・

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もしかしたら
ボクと 君が 生まれた日時は
同じなのかも知れないね

自分自身に 感謝の気持ちを込める事なんて
今まで 有っただろうか

今日は ボクのために ボク自身への
メッセージを 捧げよう

「おめでとう・・・最高の ボク自身に・・・」

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ボクの 心の中の トゲを
少しだけ まぁるくして呉れた
君に感謝 しなくっちゃ

それでもボクは 止めらんない

ボクなりの方法で
生きてゆくから

見守っていて    ください。

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何も 恥ずかしい 事は 無かった。

ボクは ボクの 思う様に
君に 叱咤激励されながら
今迄 生きて 来たんだ

君の求める ボク像は
いちいち 最もな 常識人間

ボクは
君の様には 成れない

心から 尊敬しているよ
幸せなの?   君は。

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ねぇ・・・  やっぱ
国道沿いから 見る花火は
去年よか  小さいね。

ねぇ・・・  あなた
    見えてる?

あなたの 大好きな
       花火だよ?

丸い 輪っかが   二つ 重なって
ハート型に  見えているの。

屋根が 邪魔をして
下半分が  よく見えないけれど

今の  あたしには
これが   丁度   良いんだ。

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僕の姿は  他人(ヒト)様の目に
どういう風に 映るんだろう

寂しい 一人女が
気ままに 暮らしてる。

言葉にすれば
たった  それだけの コト。

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      ●●  素肌(まんま) ●●


何かもう
口紅を塗り直す必要も
無いように 思えた。

元は  無かったもの。

服 着てるだけでも
ボクは  なにかを
隠しているような
気がしてきたの

それでは 君に
顔向け 出来ない
そう 思っただけ。

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大きな 歓声や 拍手

あの どとうの様な 騒やかさ
ここには 無いけれど

ここに 居る 人達は

都会の 喧騒を 避けた
混雑した 人混みを 嫌った

仲間達のように  思えて来る。

たまに パラパラと 他人の声がして
振り返るけど  そこに 貴方は居ない.

光と 音の 感覚も
あの時よりか  程 遠くって

耳を澄ましていなければ
この目 凝らして 見なければ

見過ごしてしまいそうな
花火たちばかりだよね

だから かえって 引き込まれるの?

頭上 大きく咲く 花たちよりも

感動を 今 あたしは
味わえて いるのかな.

感激を 今 あたしは
書き留めて   おけてるのかな.

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人間達によって 創作された 舞踏会
    全てが   未完成なままで

カラフルな世界に 彩られている 夜の空を
    見上げるあたしは 一人ぼっちで

あんなに はしゃいだ 夏の夜は
   いつの日の 事だっただろうか

あれ程 赤い   情熱を
    持って 居られた 若さと パワーは

この指の、  この腕の、
   何処に 封じ込められてしまっていて

思い出したい  あたしは
思い出したくて  必死で つなぎ止めている

                   記憶達を

      身をよじって 車窓から 眺める
                   風景画を

しっかりと 只今 この視界に
        焼(だ)き止めて  おこう

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『何でもいいから このあたしを 感動させてくれる世界が 欲しかった。』


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「ざまあみろ」

もしも 決行 されなかったなら
後から 送られる 筈だった この言葉を

笑いながら  今

ここに居ない
  全ての人間達(ども)に 贈る(プレゼント) するよ!!

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逆さになったり
細長かったり

微妙に光る
アンパンマンが
夜空に 光ってる

・・・とっても キレイ♪

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いつも同じ事ばかり 繰り返している人間は キライだと君は言った。

いつも 新しモン好きで 変わっていけてると 思い込んでいる
アンタなんて 大っ嫌いだ。

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大きな 大きな バクチクが
空の真上で  がなってる

雷サンに  言っている

お前の出番は
  まだ 先だよっ  て。

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君と 来ていたなら
きっと

花火なんかに 熱中出来ずに
抱き合って いたよね。

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何で 笑えないんだろう。
一人ぼっちだからだ。

側に あなたが 居ない。
あなたが 居ないからだ。

・・・ この意味 理解 出来た?

   そして、
奇人でいいって 思う癖に

変人のレッテルも
  貼られたく ないからなんだ

見も知らぬ  人間達にでも!!

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何だか かんだか この一晩で
自己記録を 更新出来そうな 雰囲気

それも いいんじゃないかしら

最近 ノートを開く気にも 成れなかったし
1冊 使ったって ほんの 100円玉の世界だし

大きな 大きな  記念日に なるんじゃないの?
                私  自身の。

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あの人は もう 帰ったのかなぁ?  自分の お家へ。

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あたしの方が あの人の事を
上手く 愛せているわよと  言いたかった。

でも 言わなかったのは
見つめられなかった    セイ。

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いつも 持ち歩いている、ボールペンの入ったBagを
故意に お家に 置いて来てしまったから

ここに有る たった1本しか 存在しない
ボールペンを あたしは 固く キツク 握り締める。

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これから 羽々たこうとする雛鳥が 兄弟同士でケンカして
巣に残れるのは たった一羽と 言うように

一つ一つの炎が   大粒の雨に
かき消される 刹那

光り輝こうと  必死で もがいている
光が  薄くなってゆく

半透明の   此の 心の様に。

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「もう 眠気も すっ飛んじまったよ. 余りにキレイで。」
   と 思う事 自体 自覚している 自らの 眠気。

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雨が また 強く 降り出して
それでも花火は 上げられ続ける

「俺が 夜空の 太陽だ!!」 と
         言わんばかりに

赤き粉を    散らし続ける。

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自由詩 * 赤き粉 Copyright 藤鈴呼 2010-12-06 00:56:07
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