*セルボ
藤鈴呼

ボクの息の根の 耐えるシーン
目覚めるのは 朝になりそうだったから?

枝は長過ぎて いつでも刺激を求めてる
可能性の薄い 彼女の子宮に祈りを込めて

二人の可愛い天使(エンジェル)は 
窒息寸前 立ち止まる

羊水も 必要無いよね そっと空から落ちて来る
悪露の代わりに 真綿を買い占めに行こう

KISSをねだるよりも 小指をくわえてごらん
君の鮮血 もう少しで 彼女に届くだろう

僕等のルーシーが 泳げる位の
道を想像(つく)ってあげるんだ 股を開いて御覧

「ちょっと狭いね それじゃあ
         ルーシーが 可哀相だよ」

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「泣かないように。」 で 精一杯だった台詞
海沿いの恋人達 「私には そう遠いね。」

もっと ゆっくり温められたのに 焦り過ぎたのは
過ぎ去ったあの人への感触を 忘れてしまいたかったから?

言葉を大切にする毎日の中で
置き去りにさせた愛に 儚募を重ねてゆくのは

淋しいから? 優しいから?

との辺りから生きれた想いを 揺らしている
何時に狂った腕時計の針 捜している

留め金のピンは 今はドブの中
手探りのままでは 涙に紛れて 掴めはしない

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「僕の中のテンシ」 は 君を求めていて
「僕の中のアクマ」 は 君を 恐れてる

淫らな時が 幾度流れ逝きても きっと
恋愛をGAMEにしたがる君だから
思い切りサイコロを 転がしてみないか

空に向かって投げ捨てなければ 明日は晴天
大地に落としたマス目の数字は 零(ゼロ)を指す

「また 後で 電話下さい。」 頷きながら
受話器の前で 佇んで居る

楽しみを 一瞬にして
悲しみに代える術を知ってしまったキミは

いつ迄も ボクの隣りで 笑い転げている

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こんなに素直な感情を さらけ出しておきながら
正直に行き過ぎた 想い 立ち止まらせてる

雨が流して呉れればイイ 外は イイ天気
風が運べなかった重さには 閉口せざるを得ない

「あちらの世界を 覗いておいで。」
覗いてしまえば 生き返らない 一度だけの灯(こころ)

二度と失くさず済む様に あの口開けば
彼の言葉 甦って来る

素直に生きられなかった自分を後悔したから
正しく生られなかった心を 消し去ったから

今度は自分を 愛するように
そう 君と 同位置に立ちたいから
いつまでも 私を 哀せるように

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今日は 貴方に 逢えるから。
本当に 逢えているんか?

いや 逢えてないけれど 
逢いに行かないよりは マシだよ。

あとね 人間よく 「恋をした。」って言うけれど
私は そうだな 「愛」をした。 って 感じなのかな。

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高く 舞い上がる花火に 貴方の足音
どんどんと歩いてゆく貴方は とても綺麗で

追いつけなくても良かった
二台で連なったドライブも とても楽しかった

そう言えば 初めてでは無かったね
あの時も 二人は 会話を繰り返していたんだ

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やっぱり赤い車は事故率が高いんだよね

私が乗せていたあの人は 元気だろうか
あの世界で 今も 笑っていることだろうか

あの時は 苦しみばかりで 何も云えなかったけれど
今度伝えに行くよ あの頃の灯火を 二人 思い返そう

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自由詩 *セルボ Copyright 藤鈴呼 2010-09-27 01:06:53
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