*机上の花びら
藤鈴呼

「 机 上 の 花 び ら 」


花びらが開く 外の天気は最悪
笑顔なんて大嫌い これ以上 虜にしないで

窓の外の虫達 合掌は コンツェルト
眩し過ぎる理由(じんせい)だって 分かってる

凍えた 蜃気楼の行方 急上昇で追い付く
蒼い瞳なんて 信じちゃ居ない

唯だ キミが 欲しいだけ

そして 涙に触れる度に 響くのは
贈りそこねた 鼓動の山たち

顔を殴られても 知らん顔のキミ
赤黒いアザを 手の平に 刻まれたまま

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

君の決断が 僕の
  天と地を 引っくり返したように

同じスピードで 僕も
  君の事を 忘却してみたよ

君に 近付きたかったから。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

夢を見ると 現実に戻れなくなってしまうなら
夢という現実さへ 叶へられなくなるのなら

 僕は もう       見ないよ。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

砂利に隠した 夢帽子
未だ 脳裏を 防げないまま

粒子に 魅せられた鳥は
高飛車な 低空飛行を
繰り返してゆく。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

天竜川の伝説を 君は知っているかな
淋し気な ウロコを 隠した狼が
割れた爪で 面を 覆いながら
自滅してゆく 物語なんだ。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

僕の知っている 一番町は
寒い季節の贈り物

身も心も 温かさを 取り戻せたら
僕の 一番町は あの街だね。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

竜巻が 上がる。
僕は 一匹の 龍に成ろう

枯れたキミを 喰らふ為に
歪んだ滴 閉じ込める ために。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

木漏れ日を 知らなかったから
夢を 食べちゃおうかと 思いました。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

偶然に 降りた この街には
君と おんなじ香りが そよいでいました。

二度と 吸うものかと決めた筈の
新しい空気

こんなに 美味しいのは
晴れ渡って  いるからだね。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

照らされた ボク

ほんとは
何に 照らされてんのか 分かんない。

あの 太陽かも知れないし
夜の女神に 尋ねてみようか

女王様は 優しいし
ボクの解んない事
何でも教えて呉れそうだからサ。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 *机上の花びら Copyright 藤鈴呼 2010-07-27 11:50:53
notebook Home 戻る  過去 未来