*白い砂粒
藤鈴呼

悲しい時に 悲しい歌を 聴いちゃいけないよ
益々 哀しくなってしまうから

嬉しい曲でも いけないんだ
悲しみを 上手に
  飲み込めなくなって しまうだろうから。

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      暇   人

一体 この人達は 何処へ ゆくんだろう
苛々しながら 思う事

こいつら 暇人なんだな
   そして  わたしも。

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   [ 白 い 砂 粒 ]

いつも この道は 渋滞だったけれど

君と お喋りをしていたから
こんなに長くは 感じなかったのに

一人きりって 淋しいね 自由で良いけれど
一人きりって 悲しいね 涙は 枯れたけれど
一人きりって 空しいね 空には 逝けないままで

君の面影ばかり 夢見る夜が嫌いで
いつも 爆走している 夜の国道

あの日 君の消えた地点まで 辿り着いたならば
なんだか 側に居るような 気がして

忘れていた 涙が
  少しだけ 零れ落ちたけれど

拭って呉れる 君の手は もう 冷たくて
  白い 砂粒と 変化していた

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一つの碑が 此の命を 救った。

「私は 貴方の分まで 
     頑張って 生き抜きます。」

 あの夜に 決めた 事実だった。

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人が悲しみを繰り返すのは
   きっと 弱さを
    忘れたく無いから。

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僕だけの時間が 始まる。
  唯一 彼を
      思い出す事の出来る
時間が。

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こんな晴天にも
君の欠片は
何処にも 見当たらなくて。

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少し 暑くなって来た
ここらで 僕も 休憩しよう

このセーターは 熱いけど
彼に見せずに しまってしまうのは
何となく 惜しい気がする だから

僕も風のように  あの人達のように
風と お友達に成れたなら
とても いいのにな。

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まぶたを閉じれば あの笑顔
いつでも側に 有った筈の
輝かしいままの 或の瞳が

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自由詩 *白い砂粒 Copyright 藤鈴呼 2010-07-22 09:06:36
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