*二輪車
藤鈴呼

優しい人で良かった

この おじいさんは
何かが楽しくて
生きて来たんだろう

きっと 若者の暴走を
笑って見て居られる
そんな人なんだ。

ちょっと なまりの入った
とっても 優し気な人

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君と 離れられて良かった。
君には 本当に 申し訳無いけれど
一緒に 居たく なかったんだ

僕の 知り合いだなんて
思わないでおくれよ

冗談じゃない

僕は
たった一人で 居たいんだ

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「 水 子 地 蔵 」

困難を待ちわびつつ
最高の
夢を 語れ

お地蔵様に
拝んでみるんだ

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逃げ去ってしまわぬように
貴方が 私の元から
呆れられる事 無きように

しつこく電話もせずに
いつもの調子で うなだれながら

骨董黒電話の前で
連絡を 待ちながらも

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君が今 見詰めているのは 一体どの辺なの
嗚呼 訳が 分からなくなって来た

僕は かき集めるよ 全ての憂鬱を
君が 居なくなった未来に掛けて 唱え続けよう
されとて 問題解決するとは 限らないのさ

そうだろう? 幾ら文字を連ねてみたっても
君は 戻りはしないのに 冷房の中の憂鬱

夏など かき消して呉れ
俺には必要の無い 産物だから

憂鬱の意味も 存在しないままに
限り無く 自己を 抱き締めよう
この傷と 共に。

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ガラスばかりで 貼り詰められた丘に
裸足の旅人が 迷い込みました

歩けば 体重で 硝子は 砕けてしまう

砕ければ 柔らかな 肌からは
真っ赤な 血液が 流れ出すのです

大好きな 赤い液体は ワインにすれば 美味しいし
キラキラ光る ガラス玉も 捨て難い

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「生命の星 地球博物館」

私の博物館は
誰が 創って 呉れるのだろう

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二輪車が 風を切って 駆けてゆく

私も あんな風に
     身軽に なりたい。
      心も 身体も・・・

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暑くて 暑くて 腕まくりをしたら
昔の 傷が はい出して来ました

たった 数刻前の 足跡を
土足で 踏み締めた様な
嫌な感覚に 襲われて

ここが 地べた だったなら
穴が 開いて 居たのなら

二度と 二度と
はい上がれなかった 事でしょう

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ボクは一体 どうしたいんだろう。

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自由詩 *二輪車 Copyright 藤鈴呼 2010-07-21 21:18:12
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