結論、あれはただの絵
一 二

紙の上の御伽の国に
一人の少女が住んでいた

幼女という思い出の名を持ち…

幼女の想いはただ一つ
愛し愛されることだった…

彼女は子供で
俺も子供
紙の上のこの王国で
愛よりも大きな愛で愛し合った…
幼女と俺は…

現実と空想の区別が付かない
素っ頓狂のような狂人共には
俺たちの寸分も幸せはなく
故に彼等は幼女と俺に嫉妬した…
そう!それ故に雲間から凍える風が吹き寄せ
俺の幼女を死に到らせようとした…

しかし俺たちの愛は敗れなかった
⁠大人の人たちの愛よりも 
賢しい人たちの愛よりも
俺たちの愛は遥かに強い

御空の天使 
地の底の悪魔さえ
決して私の魂を 
愛しの幼女から
裂き得まい

というのは 
月光照らせば
愛しい幼女は
俺の夢のなかに

また星が輝けば
俺には愛しい
幼女の瞳が見える

ゆえに私は夜すがら 
想い横たわる
ああ私の
愛する人よ
恋人よ
私の命

いつまでも私の愛する花嫁のそばに


自由詩 結論、あれはただの絵 Copyright 一 二 2010-06-20 00:39:07
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