香る空、光る今日
水瀬悠季

開け放たれた窓から光がさす
本当は好きじゃない
まだ布団の中で、まどろみの中で
眠っていたいと思った
けど、差し込んでくる光を受け
風に揺れる木々にふと目をとめ
あぁ、今日は晴れかと思うと
布団を飛び出すのも悪くないと思うのである

夏が始まる
一年で最も切ない季節が


自由詩 香る空、光る今日 Copyright 水瀬悠季 2010-06-06 13:12:42
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