雨の花 
服部 剛

岸に咲いてる、雨の花 
魂宿る、雨の花 

その透明の面影は 
何故だかいつも腐らずに 
僕の隣で、薫ってゐる。 

それは愛人のようであり 
それは女神のようであり 

いつでも胸を高鳴らせ 
月夜の闇に 
艶めいて 
仄かに茎を、光らせる。 





自由詩 雨の花  Copyright 服部 剛 2010-06-03 23:18:12
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