知覚
蒲生万寿

強い光の中では

目が眩んで見えなくなる

暗闇の中じゃ

己ずと知れたこと

そんな程度の視野から見るものを

どうして信ずる事が出来る

全てを見る事の出来ぬ目が

何を見れる

目も見えず

耳も聞こえず

手も足も無くなった

その時、最初に何を為す

何を思い考える

何を感じ取る


自由詩 知覚 Copyright 蒲生万寿 2010-05-17 17:30:10
notebook Home 戻る  過去 未来