孤独から解放されて
才能を失うんだって
馬鹿なこと
言ってんじゃねえよ
ああ
おひさまがきれえだねえ
きらきらしていやがるねえ
おっきい！
おちんちんみたい！
木！　なんか　やわこい木！
しる！　カブトムシ！　クワガタムシ！
とりあえず
変なこと言っとけばいいと
思ってたんだよね
恋人のこととか
馬鹿にしてたしさあ
おかね
もってきてくれるひと
くらいに思ってたよ
中国人のイントネーション
ファミリーレストランで
真似した
わらったよなあ　あれは　さあ
とりあえず
主語をけして
形容詞と述語を
いれかえたら
それだけで
いいと思ってたんだよね
キレてるし
仕事なんかしたくないし
毎日
ナポリタンだよ
あれだよ
あかいスパゲッティーだよ
くちのまわり
よごれるから
いいじゃんか
そのあとホットミルク飲むんだよ
もうぎっとぎっとだろ
それで
いい声で吠えたりすれば
ボーイミーツボーイも
ガールミーツガールも
ボーイアンドガールミーツボーイアンドガールも
できちゃって
観覧車につめこまれるんだ
草の匂いする
これ若いね
わかい草の匂いだね
なんつってさあ
きれえだねえ
ちっちゃいおうちたち
きれえだねえ
よせあつまって
いじらしいって
いうんだよ
こういうの
しってるよ
なんだってしってるよ
じゅもんだったら
1000個
おかねのけいさん
65段
こどくをうしなって
それはさ
結婚するとか
子どもができるとか
そういうことじゃなかった
からだんなかの
かぜが
だんだん
よわまってくんだ
じゅもんだったら
500個
ひっさつわざだったら
300個
どこまで
数えたか
忘れちゃった
それ　さっき言ったね
結婚するとか
子どもができるとか
愛は水色とか
そういうことじゃなかった
ただ
風がよわまるんだよ
からだんなかの
風がよわまるんだよ
そうするとね
背中の産毛がさ
色盲になるんだ
おれ
わかってたんだよ
なんでも
あいつが
どんだけばかで
どんなときに
まちがって
泣いちゃうかとか
いつ
ホテルに
いやいや
ころがりこむかのかとか
わかってたんだよ
ぜんぶ
背中の産毛で
みることできたんだ
けど
色盲になったんだ
そうするとさ
金になる
空き缶とか
わかんなくなるんだよ
もう
まちがえるんだよ
けど
いいんだよ
うれしいんだよ
だって
あいつさ
もうさ
いないんだ
おかねもってくるだけだって
おもってた
あいつ
いないんだ
もう
まちがえるんだよ
ぜんぶ
まちがえるんだよ
だってさ
あってるほうが
もう
いないんだよ
わたし
ひとりぼっちじゃなくなって
あたまがよくなった！
ひとりぼっちじゃなくなった！
あたま　よくなった！
ぜんぜん
かわいくない
おおきい　おおきい
こども　だったよ
バスがかたむいた
金目のもの
ぜんぶ盗まれた
もう
いないんだよ
だからさ
もうちょっとさ
もうちょっとで
産毛が
全盲んなって
だれの手が
おれの背中おすのか
わかんないまま
ぶくぶく
きれえだねえ
カップラーメンのしる
きれえだねえ
とけてくっついたあめだま
きれえだねえ
あああ
あたまわりいなあ
いつまでも
あたまわりい
でっかい
やつだなあ
きれえだねえ
おちんちんみたいな
木だねえ
すずしいねえ
きれえだねえ

じゅもんだったら
3個
ひっさつわざだったら
1個
どれが
のこったんだか
ナポリタン