日本とプロのバサーと
番田 

何にもない川べりに腰を下ろして、ぼんやり誰かが来るのをそこで待っていた。魚が中で泳いでいる様子を想像する。そこで一言も魚は語りはしないだろうと思った。魚はそこで姿を翻すだけなのだ。僕のルアーは銀色だ。こうして投げることがけれどいたたまれなくなるぐらいに、2000円もするほど高価なものだった。バス釣りだけで生計を立てている、アメリカのプロバサーと呼ばれる人がダイワ精巧のチームダイワの企画に携わった代物だ。真相は定かではない。

けれどそんな人は日本にはいないようだった。というか、バンドとして生計を立てられる人も2人ぐらいしかいないのではないだろうか。youtubeでよくアメリカやイギリスでのライブを見る。日本の5倍はそこに集まっている人はありそうだ。高くはないレベルのバンドでもそうである。同様のことはアートシーンでも言えるかもしれない。一概に日本のアートや音楽のレベルが低い訳ではなく、オーディエンスの数によってそう感じて解釈するケースもだから、多いのかもしれない。


散文(批評随筆小説等) 日本とプロのバサーと Copyright 番田  2010-04-27 01:06:02
notebook Home 戻る