3月10日
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ペンを持つ手が震えている
私は私に もうすぐなれるのだろうか

一歩一歩積み重ねることの大切さは
今更、わかった気がする
でも 一番大切なものは
こんなものじゃない

幻が、呼ぶよ
行ってしまおうかな
月がそんなに輝くなら
消えてしまおうかな

走り出す気持ちを
抑えることはできる
きっともう大人だから
逃げ出さずにいることもできる

けれど
ギュッ ギュッ と 固まってしまうよ
雪のように
だんだんと小さく
なりながら


どうか また 夏が
終わらない夏が、きますように


自由詩 3月10日 Copyright as 2010-03-09 21:44:32
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