休日
アズアミ

田園を突き抜ける
畦道の片隅に
いつの頃からか
忘れられたよう
佇む地蔵になって

夕日に照らされ影法師をのばし
もぎたての野菜をお供えされ
ときどき
女生徒の恋話を盗み聞き
ある時うっかり
バスの停車場に選ばれてしまう

そんな休日をわたしにください


自由詩 休日 Copyright アズアミ 2010-02-17 00:41:23
notebook Home 戻る  過去 未来