希望の日
番田
君は何もするな
消え去ることのない手に希望を抱いてほしい
どこかへ手を伸ばそうとしてはいけない
その先には人が求める愛の形などないのだ
手を振っても 誰にも小声としてすら答えられない
雲たちは迷いもしない
街を過ぎていく誰も答えをよこしはしない
だがその思いを握りしめた両手に携えている
僕らは息の途絶えるまで進んでいこう
彼方に絶えることなく続いていくこの道のように
案ずることなく目指せ 歩いていく彼方にある場所へ 顔を上げよ
信じた誰かへと 足を上げよ どこへ向かおうとしているのだ
想像の世界に身を託そうと色が変わることなどないのだから
着飾った服をただその手の内に 消えかけた気持ちを握りしめて
空に引きちぎってしまえばいい 君の生身の体の姿へと
君を知って そして僕は何もできない ここを出て
鏡には見えない 優しさを信じ続ければいい