ヌンチャク飛行
瓜田タカヤ


あざのない君の美人 ささくれのない惑星に
イチゴ食ってこぼしてシミつけた
その場限りハンキチガイプチ悲鳴
偶像は惜しみなく白い内臓送信した

たいしたことないカマキリ風の未来感覚で
キュウリ折る力くらいで足の爪取った
車椅子そのままさを羽のはためきに重ねた
砂クッキー食べて外の温度感を眺め 汗の服を着替えた

振りすぎの雨が、過去で切り離されたマインドを振り戻し
 疲れた幸福は、動物を汚れていると言った。

デスヌンチャク飛行で ぬめり
真夜中をさまよい
人殺しの夢を見る
ヌンチャク飛行で
とおいとおい君に溶けてゆく

デスヌンチャク飛行で
二人コロした所からスタートする夢を見る
ヌンチャク飛行で
造花を燃やして胸をなで下ろす

薄い絶望で
新しいゲームを買う夢見る
薄い贅肉で
煙でむせる彼女の髪を撫ぜる

さわれる表面に
君とこの世の忘却をこめる
さわれる表面に
君とこの世の感覚をこめる


自由詩 ヌンチャク飛行 Copyright 瓜田タカヤ 2004-09-26 04:44:43
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