インド旅行記15(カルカッタ→ダージリン)
チカモチ
飛行機の国内線でバグドグラ空港へ飛びました。ここから乗り合いジープで標高2134メートルに位置するダージリンを目指すことになります。
空港で若いインド人夫妻に声をかけられました。一週間前まで大阪にいたようで、日本人を見かけてつい嬉しくなって話しかけたとのことでした。コンピューター関係を学ぶために日本に1年くらい住んでいたみたいです。日本人はとても親切だったと評してくれました。
フライト時間はあっという間でしたが、そこからが大変でした。軽トラックに6人が乗り合わせ、荒っぽい運転で山を登っていきます。
運転手は顔こそ薄いものの恐ろしくテンションが高く、山道であること、対向車があることおかまいなしにガンガンスピードを出していきます。残念ながらメーターは確認できませんでしたが、40キロ〜50キロくらい出していたのではないでしょうか。
運転手は先行く車を追い越すたびに上機嫌になり、助手席に座る者に声をかけ、楽しそうに笑っていました。おそらくまた追い越してやったとか、そんな内容でしょう。
これまでインドで様々な人を見てきましたが、彼ほど強烈な人はいませんでした。後から気づいたことですがこの運転手はかなりの腕前で、むしろ乗せてもらえたことがラッキーだったのですが、乗り合わせている時は無事につけるようにと必死で祈っていました。
エキサイティングなドライブをすること2時間弱、ようやくダージリンにたどり着きました。明らかにこれまでのインド人とは異なる薄い顔で、生まれた場所によってこうも違うものかと驚かされました。これまで掘りの深い顔にうんざりしていた私は、久しぶりに見るソフトな顔ぶれにときめきっぱなしでした。
カルカッタの宿でずいぶん倹約したおかげで、お金にはまだ若干の余裕がありました。どうやらキャッシュカードを使う必要もなさそうです。ここは寒いのでちゃんとした毛布と温かいシャワーを提供してくれる宿がいいと思い、そこそこの宿に泊まることにしました。
居心地のよい部屋で久しぶりにぐっすりと眠れました。