晩秋は山の夕暮れ
亜樹

晩秋は山の夕暮れ
山の子どもはその頬を
真っ赤に染めて
白いふとんが敷かれるのを
待っている

 また来る朝に
 目を醒ますため
 また来る春に
 芽を咲かすため

晩秋は山の夕暮れ
山の子どもはそれぞれに
めぐる季節を
待っている


自由詩 晩秋は山の夕暮れ Copyright 亜樹 2009-11-25 21:17:55
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