メロン
砂木

赤メロンに つららみたいにシタたル
籠もれ陽ふかした 浴びる月香をタくル

むろん 黒眼がしめきったのどかな風には
違いなく 色を歌う無実の草の
なじみの春が ころころと 吹雪いて

横にした氷にうつる
ころびながら流れる陽の続き
喉に からまるからとめる
赤メロンの果肉













自由詩 メロン Copyright 砂木 2009-10-15 21:50:17
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