しんしんと　 雨 降 る 神 話 の 　少 年 少 女



　彼と彼女の　眠る世界は　生命を寄せつけず



　蟹歩き　してみたものの　オレうなぎ

　

　ヨーロッパ　逆から読むと　パッローヨ



　分度器を　忘れて家へ　曲がり角



　鳴く虫の　藍空ぬける　寒さかな



　徘徊の　車道ばかりを　遠い遠足



　昨日まで　清楚だったの　性疲れ



　価値もなく　意味もないふたりは　少年少女



　空は晴れ　雨音ばかりに　溺れ死ぬ