隙間の代償
maricat

日がだんだん短くなる

だから心の隙間が肌寒いのね

そんなに優しくしないで

悩んだり笑ったりで忙しい私に

あなたはじんわりと入り込んでくる

そんな顔しないで

私があなたを思い浮かべる時間が

長く秋の雲のように

ゆるりゆるり

延びるから

他の誰に優しいのなんて

独りよがりの嫉妬

踏み出したら消えてしまうのでしょう?

隙間に入ってきたあなた

軽く笑っているように見える

ノートの隅にきゅっと描いた

小さなハートは届きそうもないね

それだからもう

好きなんて言えないよ、もう。


自由詩 隙間の代償 Copyright maricat 2009-09-24 15:00:14
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