汚れた靴 
服部 剛

ドアを開いて休憩室に入れば 
あちらこちらに、誰かの靴が 
散らばっている。 

人々の足並みを揃えるのは、難しい 

僕の小さいこの手では 
無数の靴の転がりを 
とっても整列できないが 

何故か素通りできなくて 
靴達の群からはぐれて 
一番汚れたのを、ひとつ 
前向きに置いて 

僕はふたたび、ドアを開いた。 





自由詩 汚れた靴  Copyright 服部 剛 2009-09-01 22:12:44
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