火の種 
服部 剛

地面に落ちたタバコから 
煙がひとすじ昇っていた 

誰にも気づかれないよう
踵で踏んで、消しておく 

いたずらな風が吹いて 
火の種が、人の間に 
燃え移ることのないように 



自由詩 火の種  Copyright 服部 剛 2009-07-24 22:22:11
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