紅い入道雲の下で
ススメ
熱い靴底がどしゃぶりに冷やされて
フェンスを乗り越えた風が髪を濡らす
前線が停滞していますと
携帯ラジオが伝えるけどれど
停滞の下の僕の街は
なんて騒がしい夕暮れだろう
横向きに傘を差す人
目を閉じながら走り抜ける人
スカートや帽子を押さえる人
地デジにノイズを走らせて
遠くの雷鳴がじゃれている
けれど
なんて騒がしい夕暮れなのに
みんなどこか楽しそう
自由詩
紅い入道雲の下で
Copyright
ススメ
2009-06-15 20:25:52
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