薬指の存在意義はどこにあるの、と春は
ピッピ

セックス自重 ストップドラム
それでも鳴り止まぬものが一つある
下り坂では転げ落ち 登り坂では迂廻する
辛うじて世界の底にいる(自分の意思によってではなく)

国会議事堂爆破予告盛り上がる愚民達
歓声を聞きながら味わう大トロの脂
彼らと同じように私にもゆっくりと時間が流れていた
歴史の教科書は知る由もない血がそこには流れていた

ピーピング・トム!

雨は神様がくれた虐待だから
逆走すれば誰もが尾いてくるだろう
年齢をつけて安心しきった彼らにも
地味な終わりが用意されている

自転車のスポークが目まぐるしい速さで回っている
世界を切り刻もうとする気合いに満ち溢れている


自由詩 薬指の存在意義はどこにあるの、と春は Copyright ピッピ 2009-05-17 22:11:19
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