荒野の城のてっぺんから
こめ

ちらかった部屋で

宝物を探していた

いつからか欲しいものは直ぐにテノヒラはを開いたら

そこにあった

暗い独りぼっちの部屋で

僕は人形と一緒に住んでいた

いつも鉄の檻から見えるのは

真っ白なおつきさま

僕は大人になれない

いつまでもこの城の

てっぺんで人形と暮らす

人の温もりなんて何年まえ感じたいらいだろうな

いつも瞳は潤い

そこから溢れるのは一滴の涙

朝が来て夜が来てそして

また太陽があがりそして月があがっていく

この窓から見える景色が僕の全世界だった

荒れた大地ゆっくりと流れる曇
それいがいはなにもない

これが僕の世界

海とか森とかは全て2次元だった

鳥も虫も動物も人間も以内

いるのは寂しい魔女の子供だけ
いないから分かる

いたならそれは分からない

そんな物に気が付き

僕はまた一人遊びを始めた

この荒野の城のてっぺんで



自由詩 荒野の城のてっぺんから Copyright こめ 2009-05-02 01:24:46
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