散歩道
たりぽん(大理 奔)


  気まぐれに公園を
  掃除してはいけない
  それを祈りとする人の
  領域を侵してはいけない
  それがこの街の朝

求めてもに届かないのか
それとも、手に入れたものを
守りたいのか
もっと遠くへ行けるだろうと歩き出したのに
この橋でいつも僕は引き返してしまう

  折られていく
  折りあげられていく
  でもそれは満ちることなく
  霧雨に湿りながら
  飛び立とうともしない



自由詩 散歩道 Copyright たりぽん(大理 奔) 2009-04-29 20:27:13
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