プリンセスタキダシ
サトタロ

老女を乗せた車椅子は
無人の公園に着きました
車椅子を押していた少女は
少しかがみ込んで老女の耳元で
おばあさん
あれが炊き出しです
羨ましいです
いいものが見れて
老女は目をしばたたかせました
老女は裸足でした


自由詩 プリンセスタキダシ Copyright サトタロ 2009-04-21 01:59:45
notebook Home 戻る  過去 未来